Windows ServerバックアップでESXiのRDMディスクへのバックアップが失敗する時は仮想互換モードにすると直るかもしれない
ESXi上のWindowsServerでバックアップが失敗してた時の顛末です。
前提条件
- ESXi 7.0上にWindows Server 2019 Standardが立っている
- 物理ディスクをRDMでWinServerに認識させている
- RDMしているHDDは2TBと3TBが1本ずつ
何が起きたか
- Windows Serverバックアップを実行すると失敗する
- エラーメッセージは「Windows バックアップで保存場所にシャドウコピーを作成できませんでした。」
- イベントビューアーを見ると以下のログが出ている
'開始したバックアップ操作は、次のエラー コード '0x80780034' (Windows バックアップで保存場所にシャドウ コピーを作成できませんでした。) のため失敗しました。イベントの詳細で解決策を確認し、問題の解決後にバックアップ操作を再実行してください。
ボリューム シャドウ コピー サービス エラー: 予期しないエラー DeviceIoControl(\\?\Volume{a59dcd66-5963-4ba8-995c-915935cb8654} - 000000000000024C,0x0053c008,00000219B0C80150,0,00000219B0C81160,4096,[0]) です。hr = 0x80070057, パラメーターが間違っています。
。
操作:
EndPrepareSnapshots を処理しています
コンテキスト:
実行コンテキスト: System Provider
パラメーターが間違っています。と言われましても…
調査
- 色々ググった結果以下URLを見つける
- 「ディスクの管理」で見える容量と「diskpart」で見える容量が違うらしいのでやってみる Disk1の容量がまるで違う…何故…Disk2は合ってる…
対応
- 上の記事の通りSATAコントローラーのドライバを更新してみる
- 「既に最新です」と言われ更新できず
- RDMを仮想互換モードで作り直してみる
- RDM の仮想および物理互換モード を見ると最近は2TB超えも問題ないらしい
- 仮想互換モードの Raw デバイス マッピングの作成 の通り、-rオプションでRDMを作り直す
- 直った!!!!!!!
コマンドサンプルは以下
# 物理デバイスの一覧。必要なのはConsole Deviceの列
esxcfg-scsidevs --compact-list
# 仮想互換モードでRDMを作る。作成先は既存のdatastore
vmkfstools --createrdm /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____TOSHIBA_MQ04ABD200_________________________________<シリアルっぽい文字列> /vmfs/volumes/datastore1/rdm_TOSHIBA_MQ04ABD200.vmdk
おわりに
- 2TB超えのディスクをRDMするときは仮想互換モードで作るべし
- 「パラメータが間違っています」ってエラーメッセージどうにかならないですかね…原因が追えない